ぐんだらけ×引田ひなまつり2026 アートプログラム スタート!の記事のアイキャッチ画像

ぐんだらけ×引田ひなまつり2026 アートプログラムは、東京藝術大学および香川大学に所属するアーティスト5組によるアート実践です。2025年12月より、引田地区のリサーチを重ね、2026年3月に開催される引田ひなまつりに向けて作品制作に取り組んでいます。

地域のみなさんとの対話やフィールドワークを通して、独自の視点から、引田で紡がれてきた雛飾り、ひいては引田ひなまつりの文化を再解釈することを試みます。制作のプロセスを通して、引田の文化と暮らしの記憶を辿り、丁寧に編み直します。5組のアーティストが制作する作品の展示は、「ぐんだらけ×引田ひなまつり2026 アートプログラム作品展 ヒナホドキ」とし、引田ひなまつり2026と連動で開催する予定です。

ぐんだらミーツ Vol.03開催

2026年1月10日には、アーティストや運営メンバーが集い、地域のみなさんへのあいさつの場として、「ぐんだらミーツ Vol.03」を開催しました。年明け早々にも関わらず、33名にお集まりいただき、良いスタートを切ることができました。地域のみなさんには、アーティストから投げかけた「引田ひなまつり」に関する文化・歴史・個人の記憶についての多くの質問に丁寧に答えていただきました。

東かがわ市の上村一郎市長や、引田ひなまつり実行委員会の大字政数会長をはじめ、参加者のみなさまには、新しいアプローチへの期待の言葉をいただきました。お越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました。

本アートプログラムは、制作のプロセスの中で紡がれていく、地域のみなさんとアーティストとの対話そのものを重要な実践として位置づけています。そこには、「引田ひなまつり」という地域に息づく文化を、これからへとつないでいくための手がかりがあると考えています。地域のみなさん、アーティスト、運営メンバーが関わり合いながら、新しい対話や思考、試みの往還を共有していくことを目指し、本アートプログラムを設計しています。

まずは「リサーチ」から

作品プランを練り上げるため、5組のアーティストはリサーチから制作をスタートしています。

ぐんだらミーツ Vol.03終了後には、引田ひなまつりで使用される雛飾りの道具や展示会場、引田のまちを知るためのフィールドワークを実施しました。
引田ひなまつり実行委員会のみなさんのご協力のもと、制作は順調に進んでいます。

引田の記憶を辿る、5組のアーティストと作品プラン

この2月からは、ぐんだら家を拠点として、本格的に制作が始まります。ここでは、参加する5組のアーティストと、作品プランを紹介します。

ArtWork01:SHADOW DRIFT (展示場所:ぐんだら家)

作品イメージ
(展示場所)ぐんだら家

「SHADOW DRIFT」は、ひな祭りをテーマにした参加型アート作品です。子どもや学生が衣装をまとって町を歩くパレードと、雛壇に映し出される人の影の展示を通して、祝祭の中にひそむ序列や不在、世代を越えて受け継がれてきた意味の揺らぎを可視化します。

Fictor
香川大学 創造工学部造形・メディアデザインコース 有志学生チーム

香川大学創造工学部造形・メディアデザインコースの学生と教員・柴田悠基によるクリエイティブチーム。地域の歴史や記憶を捏(こ)ね直し、制作や活動を通して、地域の大切なことや魅力を分かち合う取り組みを行っている。


ArtWork02:願いのゆくえ (展示場所)岡部家

(展示場所)岡部家

本作は、社会における「女の子」の身体性と、ぬいぐるみに投影される欲望の構造を重ね合わせ、欲望を受け取る器としての身体を可視化する。社会的規範と個人的欲望の双方が投影されうる身体に宿る願いを、雛人形と祝祭を通して考える。

滑川由記
東京藝術大学大学院 美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻 修士課程1年

他者の視線や社会的規範によって形成される身体と自己認識を主題に、写真やインスタレーションを制作。欲望が投影される「身体の器」としての存在を探る。


ArtWork03:雛の家 (展示場所)松本家

作品イメージ
(展示場所)松本家

家の中のタンスやお風呂、こたつなどから、ふと声や音が聞こえてきます。耳を澄ましたり、扉を開けたりすると、小さな物語が立ち上がります。演者はそれらに応え、ときに会話が生まれ、ときにすれ違います。

からす
東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科3年

メンバー:からす・ニイナ、Julia Roux

演劇的実践を通して、生活にひそむ行為の反復から、食や身体を起点に物語のくせや共同性、区切れない時間の流れを可視化し、遊ぶ。


ArtWork04:よみがえる雛たち (展示場所:池田家)

作品イメージ
(展示場所:池田家)

AI の分類で用いられるバウンディングボックスを立体化し、引田で集めた言葉を重ねた。確率やラベルが覆い隠してしまう身体や記憶は、分類の外側で静かに存在し続けている。AI に入力されていない情報は、いつから「なかったこと」になるのだろうか。

窪田望
東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現科専攻 修士課程2年

AI の特許を日米中香港で20 個発明。AI の内部構造を実装者の立場から理解した上で、あえてハッキングしたり、AIのエラーやグリッチに着目して、消失の危機にあるマイノリティーを浮かび上がらせるような作品を制作。


ArtWork05:パラベル -Parabell- (メイン展示場所:窪田家※)

※他会場:松本家、江本手袋、ぐんだら家、マチノトミ(旧冨永邸)

作品イメージ
(メイン展示場所:窪田家)

急激な過疎化により商店だけではなく自販機すら撤退した、経済的に見放されたまちで、売買に代わる社会インフラとして、家のインターホンに自販機型のチャイムを導入する。返事があるかは、住人の気分しだい。運が良ければ、お茶に招いてくれるかもね!

馬場悠輔
東京藝術大学 芸術未来研究場 研究員

東京藝術大学美術学部建築科出身。社会で問題(課題)とされているような、重苦しく感じる事柄の既成概念を解体するアプローチから、諧謔的に楽しむ場を制作する。

展示概要とイベント情報

今後のイベント情報についてお知らせします。
作品展に先立ち、制作プロセスに関わるワークショップなども随時実施する予定です。
ぜひお気軽にご参加ください。

お問い合わせは、本ウェブサイト下部の【お問い合わせ】フォームより受け付けております。

〇ぐんだらけ×引田ひなまつり2026 アートプログラム 作品展 ヒナホドキ 開催概要

主 催:香川大学、東京藝術大学
協 力:東かがわ市、引田ひなまつり実行委員会
会 期:令和8年2月27日(金)〜3月3日(火) 10:00〜16:00 ※3月1日(日)のみ20:30まで
会 場:引田ひなまつり会場内5つの家屋(場所は上記の通り)


イベント① 「Fictor」パフォーマンス + 引田小学校のこどもたち

[ 日時] 2 月28 日(土)15:00 頃~

[ 会場] ぐんだら家(松村邸)および周辺道路

[ 内容]当日13:00 より、引田小学校の希望した児童向けにワークショップを開催し、その成果として15:00 頃から、引田ひなまつりをモチーフにした不思議な衣装をまとい、まちを巡るパレードを行います。見るだけでも、飛び入り参加も大歓迎です。


イベント② ぐんだらミーツ Vol.04

[ 日時] 3 月1 日(日)13:00~14:00

[ 会場] ぐんだら家(松村邸)

[ 内容]ぐんだらけ× 引田ひなまつり2026 アートプロジェクトに参加したアーティスト5 組によるアーティストトークを開催します。 作品制作の背景や、引田という場所との関わりについて語ります。


イベント③ 「Fictor」パフォーマンス

[ 日時] 3 月1 日(日)17:00 頃~

[ 会場] ぐんだら家(松村邸)および周辺道路

[ 内容]ぐんだらけ× 引田ひなまつり2026 アートプロジェクトで制作を行う「Fictor」によるパフォーマンス。 引田ひなまつりをモチーフにした不思議な衣装をまとい、まちを巡るパレードを行います。 見るだけでも、飛び入り参加も大歓迎です。


イベント④ ぐんだらライブ

[ 日時] 3 月1 日(日)18:00~20:00

[ 会場] ぐんだら家(松村邸)および周辺道路

[ 内容]音楽・パフォーマンスなど、 多彩な引田住民によるライブパフォーマンスを実施します。 まちの人たちが主役の、にぎやかな夜の時間です。

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