SIOME とは
SIOMEは、東京藝術大学と香川大学が連携し、アートとサイエンスを基軸に、異なる流れの交差(潮目)で課題解決を「ともに考え、ともに実践する」取組の総称です。瀬戸内には豊かな自然と文化がある一方、環境変化や人口減少等の課題もあります。科学の分析力とアートの創造力を合わせ、環境保全や島の暮らし等を新しい角度から捉え直し、地域の人々や企業・自治体との共同実践を重ね、地域の知恵と大学の専門性を繋ぐ持続可能なモデルを探究します。瀬戸内の自然と文化を未来へ繋ぐためアートとサイエンスの融合から新たな価値を生み出すことを目指しています。
海洋環境
香川大学で開発された人工漁礁による藻場再生のイノベーション力と東京藝術大学の持つアートの力を起点としたイノベーション力を融合させ、経済的価値のみならず様々な価値を瀬戸内海全域、さらには日本の沿岸各地へもたらす仕組みを開発します。これにより、生物多様性の回復を図り、ブルーカーボン生態系のへの国内外の社会的関心度を飛躍的に向上させます。
離島環境・過疎地
人口減少と高齢化が進行する瀬戸内海島嶼部や香川県の沿岸過疎地は、我が国が抱える様々な課題の先進地域です。2010年から3年毎に開催の瀬戸内国際芸術祭は、地域住民と国内外のアーティストとの協働を通じ、地域の活性化の可能性を示してきました。この成功を拠り所とし、離島や沿岸過疎地域を持続可能な再生に導くため、香川大学の有するモビリティ・DX・遠隔医療・防災などの科学技術力と東京藝術大学のアートの持つ無限の力を融合させ、地域のwell-beingの飛躍的向上を図ります。
人材育成
地域の課題を理解し、その課題解決に挑む人材の育成は急務となっています。地域課題の理解をアートの視点からアプローチする教育手法は、「ひと」の持つ直観力や共感力に訴え、問題の本質を深く理解する有効な方法の一つです。東京藝術大学と香川大学、香川県が共同実施する「瀬戸内海分校」では、若者から社会人に至る幅広い年代層に対して、海洋環境や離島沿岸域の課題を教材にしたアート視点のアプローチによる学びの場を提供し、地域と共創する人材の育成に取り組みます。
インパクト評価
アートを基軸とする社会的・経済的インパクトの可視化に向け、評価手法やロジックモデルの開発を行います。国内外事例の比較やデータ収集体制を整備し、地域や事業成果の価値を定量・定性的に測定・発信する仕組みを構築します。
運営モデルの構築
専任研究者の配置や芸大版URAの整備により、研究と社会実装を支える組織的基盤を強化します。地域との連携を深める「イノベーション・コモンズ」の整備も進め、持続的かつ横断的な共創環境を実現する運営体制を構築します。
J-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業:文部科学省及び独立行政法人日本学術振興会)