【活動レポート】海ごみで考える瀬戸内海の記事のアイキャッチ画像

瀬戸内海のごみの「色」、気にしたことはありますか?

海岸清掃で集めた海ごみを見ると、赤や緑、透明などさまざまな色があることに気づきます。
しかしその色に注目する機会はあまり多くありません。
今回は女木島で回収した海ごみを使用し、ワークショップを実施しました。2026年4月25日(土)から26日(日)にかけて高松シンボルタワーにて実施された公開イベント「SIOME 東京藝術大学×香川大学 ART & SCIENCE」におけるワークショップです。参加者には海ごみの色に注目してもらい、普段とは異なる視点から海ごみや海の環境について考えるきっかけを提供しました。



調査@女木島

ワークショップに先立ち、香川大学の学生とともに女木島で海ごみの調査を実施しました。
海岸に漂着したごみを回収し調査したところ、約80%がプラスチック由来のものであることが確認されました。
プラスチックは食品容器や日用品など、私たちの生活に欠かせない素材の一つです。身近な存在であるからこそ、プラスチックが海ごみとして海岸に漂着することを意識する機会は少ないのかもしれません。


コンセプト

今回のワークショップでは海ごみを「ごみ」としてではなく、「素材」という視点から見つめ直すことをテーマとしました。
海ごみには「汚い」「触りたくない」というネガティブなイメージが伴いがちです。しかし視点を変えて観察するとさまざまな色や形を持つ素材としての一面も見えてきます。実際に海ごみに触れることで、「面白そう」「海に行ってみたい」というポジティブな関心を引き出し、海や環境について考えるきっかけになることを目指しました。
またキービジュアルには香川県の紫雲出山からの景色を使用しています。この景色は国立公園制度100周年の記念貨幣の図柄にも採用されています。美しい瀬戸内海の風景を残して行くためにも、今まで以上に海ごみ問題を身近に感じてもらいたいという思いを込めました。


振り返り

2日間を通して220名以上の方に参加していただきました。
会場では「何してるんですか?」と興味を持って足を止めてくださる方も多く見られました。特に子どもたちの反応が良く、「レゴみたい!」と言いながら夢中になって取り組む姿が印象的でした。また子供たちが体験する様子を見守っていた、保護者の方々とも海ごみについて意見交換する機会も生まれました。


海ごみや環境問題をテーマにすると関心のある人が参加する傾向にあります。
しかし今回は海ごみを「素材」として扱うことで、環境問題に関心がなかった方にも自然に参加していただくことができました。参加者は海ごみの色や形の面白さに興味を持ち、「これはなんのごみだろう」と海ごみそのものへの関心を広げていきました。楽しさや好奇心を入り口として、海や環境について考える機会を提供できたことは、本ワークショップの大きな成果であったと思います。

今後も海ごみを身近な存在として捉えなおす機会を創出し、今以上に多くの人が瀬戸内海や環境について関心を持つきっかけを作っていきたいです。



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その他の参加者

馬場夏希(香川大学大学院 創発科学研究科M1)
竹野理咲(香川大学 創造工学部B4)
志多 結海(香川大学 創造工学部B4)
坪田 明香里(香川大学 創造工学部B4)
野堀花朋(香川大学 創造工学部B4)