筧 善行

香川大学イノベーションデザイン研究所長の筧善行です。香川大学にてJ-PEAKSの「事業実施統括責任者」という、いわば現場責任者の職務を務めています。

私、東京藝術大学とは、平成28年度からのお付き合いとなります。当時、本学の創造工学部設置準備の任にあった私は、「これからの『ものづくり』には、人々の潜在的なニーズを探る『デザイン思考』が重要」と考えました。そして、その能力の育成には、心理や感性に対する洞察力に長けた「アーティスト」の力が必要と考え、当時、東京藝大の美術学部長であった日比野先生にご相談にしたのです。それ以来、両大学の連携が始まり、J-PEAKSという大型事業の採択に至りました。

アーティストや科学者、様々な職種・年代・地域の方々など、多様な視点の交錯によって潜在的価値が見いだされ、ときには未体験の価値が創出されます。本件J-PEAKS事業においても、多様な人々との協働を通じて、Well-being（心と体と社会がいい状態）に資する新たな価値を提供して参ります。